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新世界壊滅サメ映画「シャークネード5 ワールドタイフーン」レビュー

  • 2018年8月7日
  • 2018年11月7日
  • 映画

順番に見てるわけではなく、これが2本目のシャークネードです、平八です。

 

4の感想でも書きましたがサメフェス2018と題して7月28日から24時間ぶっ通しでサメ映画を放送するゴキゲンな企画があり、そのプログラムのひとつに本作が含まれていました。

 

今夜のレビューは5作目にして後戻りがきかなくなった感のある「シャークネード5 ワールドタイフーン」(原題「Sharknado 5:Global Swarming」 2017年アメリカ公開)です。

 

もはや何やっても許される雰囲気

 

 

太古の昔から人類とシャークネードの戦いは続いており、各地の古代遺跡にその名残がある。

 

 

その遺跡のひとつ、ストーンヘンジの地下にサメの神デュークワカの名を冠する秘宝が眠っていた。

 

 

思い切った風呂敷の広げ方にシビれますね。

 

 

絶対まともに畳む気ないわという予感と共に、主人公フィン・シェパードのインディ・ジョーンズみたいな行動が原因でまたもやシャークネードが目覚めます。

 

 

彼は世界を救うヒーローであり、世界滅亡の元凶を解き放ってしまったヒールでもあるという複雑な物語の構造に引き込まれますね。

 

 

すいません適当言いました。

 

 

今回の見所は世界規模に広がった人類とサメとの果てしないバトルでしょう。

 

 

今までよりも予算があるのか、ロンドンに始まりスイスで波に乗り、オーストラリアのオペラハウスは要塞と化し、ブラジルでは抗う人々が喰われ、ローマでは法王から祝福されたチェーンソーを頂き、日本では「もうそれネード関係ねえだろ」というサメの群体が暴れ回る。

 

 

ほぼ確信してますが、このムービーを撮った時スタッフの元に神のようなものが降臨してたはず。

 

 

普通の暮らしをしてたらこれは思いつかないし、よしんば思いついても形にしない。

 

 

オペラハウスの屋根の一部が分離して浮遊しながらビームで応戦するとか凡人には理解できない。

 

 

何となくこれが最終作だと錯覚していたので「最後だからやり残しのないようにしてるんだろうか…」とも思いました。

 

 

しかし2018年11月2日、何と「6」が4DX劇場公開予定とあり、そこがどうやら「ラストサメライ」になるとのこと。

 

 

あらすじを少し読んだのですが今作のあのえげつないオチから何とか繋がるような作品であるらしく、アメリカンの力技を見せつけられた気分です。

 

 

これは…是非とも観に行きたい。

 

 

2018年11月7日追記:観に行ってきました。

 

 

 

 

 

相変わらず蹴散らされる人々

 

 

割と念入りにやられたな…と思ったのはイギリス首相。

 

・ファーストアタックで片脚もがれる。

・危機を悟った腹心の部下から愛の告白を受け、いい雰囲気になったところで部下圧死。

・要人会議に満身創痍で現れ、割とカッコよく抗うけど、死ぬ。

 

ここまでされると逆にオイシイというか、特別扱い受けてるな、と思えますね。

 

 

世界各地の情報を伝えていたニュースキャスター三人娘がサメのボディプレスでまとめて惨殺されたことを考えるとだいぶ印象に残る活躍でした。

 

 

今回は竜巻に飲み込まれた息子のギルを救うべく「どこでもドア」感覚でサメの嵐に飛び込みつつ世界各地にワープし、その過程でサメに砕かれ、滅ぼされようとしている世界が描写されます。

 

 

息子のひとりであるマットもフィンと再会することなく喰われ、もうどこまで生身か分からないエイプリルも倒れ、総力戦の様相を呈していたのでそこはだいぶ見応えがありました。

 

 

エイプリルはまあ、そろそろ休ませてやってほしい的なものはありましたけど。

 

 

彼女のラストシーンは何故かしんみりするものがありました。

 

 

本当にそのオチしかなかったのか

 

 

「うん、まあ君さえよければ私にはあれこれ言う資格はないんだけどでもええ?」

 

 

偽らざる私の感想です。

 

 

大体アレの元ネタに感銘を受けた年代って私含めてもうイイ年してると思うんですが、作品の終わりにぶっ込んで来るとは思いもよらなかったので少なからず動揺しました。

 

 

ギルが何か喋っててもちっとも頭に入って来ない。

 

 

ものすごく心を乱されたまま、いつの間にか本作のエンディングテロップが流れていました。

 

 

ホントいい度胸してるよなこれのスタッフ。

 

 

まとめ

 

 

全ての終局かと思ったら終局の前フリだった。

 

 

創作物ってもっと自由でもいいのかもなあ。

 

 

自由の国・アメリカからやってきた映画は私の胸に迷いを植え付けて嵐のように去っていきました。

 

 

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