欲しいと思ったらもうクリックしていた恐るべしkindle。
電子通販はアマゾンに頼りきりなせいか電子書籍はほぼkindleから購入しています。
部屋のスリム化中ということもあって今は従来書籍と電子の半々くらいで買っていますが電子に慣れると紙に戻れなくなりそうで怖い。
しかし何のかんので紙の書籍から離れられないのは以下のようなメリットを私がまだ感じているからです。
読んだ、という満足度の違い
電子書籍の最大の利点は膨大な量の文字、画像をデータに置き換えて好みの端末から読むことが出来るという点にあると思います。
何冊かカバンで持ち歩く時はそれだけでもう嵩張ってしょうがないので電子の便利さをしみじみ有難がっています。
対して紙の書籍は持ち運びなどに一歩も二歩も譲るのですが、めくる感触や紙の匂いと言った視覚以外の五感を刺激する点においてはまだまだ電子を凌駕していると思うのです。
いずれはそれすらも再現できるようになるのか「いやそれやる意味あんの…?」と切って捨てるのかは分かりませんが、このある意味において面倒臭い点が紙と電子を別物にしていると考えます。
羅生門だろうが罪と罰だろうが端末の重さで統一される電子書籍とは明確に一線を画すものです。
本屋でウィンドウショッピング
子供の頃から本屋が好きなもので駅前に本屋がない町を訪れると物足りなさを感じます。
私の実家近くの駅には最盛期で駅の半径100メートル以内に4店舗あったのですが、逆にそれはあり過ぎだろと今なら言えます。
電子書籍だとランキングはさーっとホームページで流し見出来るのですが、今のところ書店のあの情報量を再現出来ているとは思えません。
というかホームページだと検索で自分の狙い通りの書籍、せいぜい2軒隣りくらいまでの範囲でぴったり照準が合ってしまうために投資関係の本を探していたら料理本に目移りしていた、というような予想外の展開がまず無いのです。
kindle unlimitedのように大量の本の中からクルージングで漁っていくというのもやらなくは無いですがアレは時間がかかり過ぎるし情報が集積されてる分脳への負担もあるからあまりやりたくないです。
この年になるとPCモニタあるいはスマホを見る際に目へのダメージが大きいというのも辛いポイントです。
世の中VRが徐々に頭角を現していますからいずれVR本屋のようなものが出て来て店舗内を散策しながら本を選べるというようなことも起こりうるかもしれませんね。
古本屋の存在
紙の本が電子書籍に駆逐されると本屋がなくなる。ということは本の供給を断たれて古本屋もなくなる。これは由々しき問題です。
基本古本屋は大小問わず好きですが、どちらかと言うと町の古本屋的な店構えの方が好きです。
入り口に立つと心が踊ります。宝の地図のバツ印に立った高揚感があります。
古本屋の店主の価値観のギャップを楽しむというか「えっこの本この値段でいいんすか?」みたいなある種のお宝を手に入れた時の感覚がたまりません。
この前聞いたこともないような言語の辞書が定価の十分の一くらいで売っててかなり心が動いたのですが本当に聞いたことのない言語だったので多分買うだけ買って勉強しないなと思ったのでやめました。
アマゾンが実店舗を?その理由は?
この記事を途中まで書いて放っていたら朝のニュースで「えっ」と思うような話題がありました。
実店舗という重力から解き放たれたアマゾンが何故また魂を引かれていったのかと訝しんだのですがどうもAmazonプライムの会員を増やす、高齢者との接点を増やすという目論見があるようです。
Amazonといえどデジタルに馴染みの薄い高齢者へのアプローチは手を変え品を変え、のようですね。
逆に言えばついに最後の農場である高齢者畑を収穫に行ったとも取れますか。
個人的にはむしろ高齢者こそ食料品その他宅配サービスを積極的に利用してよいのではと思うのですが、やはり電子の世界に抵抗を感じるのでしょうね。
未知の領域に二の足を踏む感覚はよく分かりますのでこういうネット販売の利便性を少しでも感じてもらえればと思っています。
理想形は地元に昔からある食料品店が御用聞きと宅配サービスをやるサザエさんの三河屋さんみたいのなんでしょうね。
実際に顔馴染みになることで気安さが増すというのはあるでしょうし。
実はこの前そういう宅配業者みたいなのがうちにセールスしに来たのですが、どうも社会人なりたてといった雰囲気であまりに「商品買ってくれ」オーラが強すぎてでも本人はそれに気づいてなさそうで「またの機会に」とご遠慮しました。
人のふり見て何とやらですが、売り手に余裕がないと買い手は警戒するというのを身をもって知りました。
もっと余裕ある感じでいけばいいのかな。
まとめ
最後の方本関係なかったことをお詫びします。
ただ一番言いたかったことはミスチルも言ってるように「なんか抵抗があった方がやった!て気持ちが高まる(意訳)」というところですね。
実物の本は色々とめんどくさいです。文字の数だけ重くなるし薄い紙をめくらないといけないし保存がおざなりだと臭くなるし。
でも本を読むのは面倒臭いということは何となく忘れてはいけないことなんじゃないかとふと思うのです。