おっさんの疲れた心を癒す漫画、それがプリンセス・メゾン

漫画に垣根はない。漫画大好きおじさん平八です。

 

今回の記事は人生に疲れたおっさんを癒し「ちゃんとせないかん」と思わしめた漫画をご紹介します。

 

プリンセス・メゾンとは

 

マンション購入に真剣に取り組む独身女性を中心とした群像劇。作者は池辺 葵先生。

web漫画として連載中で、最新話以外にも過去の話が数話公式サイトから読めます。

 

やわらかプリンセス

 

おそらくですが作者、編集部の想定するアバターも成人し独立した女性だと思います。

あちらさんもまさかアラフォーのおっさんという外道が網にかかるとは予想してなかったのではないでしょうか。

正味の話、おっさんゆえにこの物語を芯から理解していないという自覚はあります。

作中の描写でもいくつか「どういうこと?」って点がありますし。

それでもこの物語が私を魅了した点を語りたいと思います。

 

物語の心地よさ

 

私が理解するこの作品の根本にあるのは「幸せになるのに自分の心ひとつ以外にいらない」ということです。

 

劇中のメインキャラのセリフになぞらえましたが言ってしまえば実に当り前のことのように聞こえます。

 

しかし現実にあくせくと働き日々を過ごしているうちに知らず他人と自分を比べたり目まぐるしい世間に気を奪われたりして忘れがちなことではないでしょうか。

 

その当り前に改めて気づかせ「そうだ、自分の幸せは自分で決めよう」と思わせてくれたのがこの漫画です。

 

話の構成としてはオムニバス形式で様々な立場の一国一城の主すなわちプリンセスメゾンが登場します。

 

その中でこれからマンションを買おうとするメインヒロインである沼越 幸は毎日の仕事を一生懸命にこなしつつも自分の幸せを見失わない強い女性として描かれています。

 

そのひたむきさに周りの人々も次第に惹かれていく流れが非常に気持ちよく、読者である私も感情移入の度合いを強めていきます。

 

感情移入しすぎたせいか、12話でガチ泣きしました。

こう、目の奥からじわあっと

 

いい年した男が夜遅い電車の中でタブレット見ながら目に涙をためているというのは控え目に言って異常事態です。

 

しかし12話だけは本当にいけません。

 

それまでの話の中で主人公に好感を持ったという方はくれぐれもご注意下さい。

 

キャラの魅力

 

前述のメインヒロインである沼越 幸(以後沼ちゃん)がとても可愛い。

 

私が駄文であれこれ語るよりも公式サイトで何話か無料で読めるのでそこから感じ取って頂ければ幸いですが自分の住処を真剣に探すひたむきさに思わず応援したくなる。

 

そんなキャラクターです。

 

ただくどいですけどメイン読者層ではないので「3つ口コンロってそんなにいいんだ?」と思ってしまうようにあまり理解できないポイントもありました。

 

でも沼ちゃんが一喜一憂しているのを見るとよく分からないけどきっといいんだなと納得します。

 

そして彼女の家探しを支えるデキる営業マンの伊達さん。

 

モデルルームの受付で働く要さん。

 

受付の後輩で奔放な阿久津さんも売り手と客という線引きを意識しつつも時にはその垣根を越えて沼ちゃんに関わっていく姿が物語に彩を添えます。

 

基本的に悪人はいないというか優しい人達ばかりなのでそういうところも非常に読みやすい点かと思います。

 

個人的には一見クールな要さんが沼ちゃんのことを陰ながら気にかけてるところが良いと思うのですよ。

 

あと音楽を聴くと異様なテンションになるところとか。

 

好きなアーティストのライブを大画面で見たいという理由でプロジェクターを購入する剛の者でもあります。

 

プリンセスメゾン画像1

彼女に何が起こったのか

 

他にもCDショップで「今日は一枚だけ、一枚だけ…」という葛藤がものすごくあるあるで非常に好感持てますね。

 

「今日は一冊だけ、一冊だけ…」て。

 

題材を重くしすぎない軽妙な作風

 

登場人物も様々なことに悩みます。

 

自分が歩く道は正しいのか。

 

身の丈に合わないものを欲しがってしまったのではないか。

 

老後のこと、家族のこと。

 

女性的な悩みも多いのですが、他人事ではないものも含まれているので悩みに共感しページをめくることになります。

 

それらを踏まえた上で、そう簡単には霧は晴れないけど生きてりゃ何とかなるさというカラッとした作風が実に心地良いです。

 

割と好きなシーンとしてあるヒロインの姉が大病を克服した後に、自分の人生について悩むヒロインに「どうせ死んでいく身やし、好きに生きたらええのよ」と語りかけるシーンがあります。

 

自分も何度か「あ、これはお迎え来たかな」と思う瞬間があったので妙に実感があります。

 

瀬戸際の時ってやりたかったこととかまだ成し遂げてないって想いが駆け巡るんですよね。

 

それを乗り越えると妙に悟るというか、色んなことを気にしてるうちに人生終わるくらいなら好きなことやりたいというその時の気持ちがお姉さんの言葉に表れていると解釈してます。

 

まあでもやっぱり沼ちゃんだな

 

不安になったり浮き足立ったりドヤッたり見ていて飽きません。

 

プリンセスメゾン画像2

とりあえず好きな表情を想うさま描いてみた

 

「こんな小さい女の子がローン抱えて踏ん張ってるんや、ちゃんとせな」とあたかも沼ちゃんが存在するかのようなヤバい思想にも一瞬染まりましたが、それくらい没入感がありました。いい年して。

 

2017年8月現在やわらかスピリッツで月一ウェブ連載継続中(月初めに更新があり、更新されると前の月の話は読めなくなるので注意)です。

 

沼ちゃんの物語としては3巻で大きな山場を乗り越えます。

 

勝手な意見を申し上げると「ここで終わっても良かったのではないか」と思うくらい3巻のラストは会心の出来でした。

 

まあ読みたくないという意味ではなく(むしろまだ読みたい)出版社の都合もあるので私がとやかく言うことではありませんが。

 

漫画に垣根はない。おっさんでも女性用漫画を読んでもいいじゃないか。

 

それが明日への活力になるのであれば。

 

でも最新話(第36話)以降急展開になりそうでちょっとドキドキしてます。

 

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