趣味で本の自炊やってます、平八です。
今夜は本の裁断に活躍する裁断機・PK-213のレビューです。
とにかく軽量&コンパクト
以前部屋を広くしたくて大量裁断した時はレンタルでPK-513L(メーカーは同じPLUS製)を利用しました。
今だと後継機のPK-513LNが販売されていますね。
その時との比較になりますが、PK-213は相当軽量化されています。
公開されているスペックで言えばPK-513Lの本体重量約13kgに対し、PK-213は約5.4kg。
半分以下。
PK-513Lは持ち運びの際は両手で行わざるを得ませんがPK-213は割と片手でも行けます。
どこを削ったらそんなことなるねんと思われたでしょうが、実物を見ればすぐ分かるように結構プラスチックのパーツが多い。
そして使用しない時は紙を配置する面を折り畳むことが出来るので、非常にコンパクト。
写真の通り機器本体の厚みは大体コロコロアニキ3冊分ですね。
コロコロアニキの厚みが想像できない方はお手数ですが書店とかで現物の確認をお願いします。
これくらいの厚みであれば使わない時はちょっとした隙間に収納することも可能。
ただ、メリットはデメリットにもなり得るというか、軽量のためか紙置き面がやや不安定に感じます。
注意して使えば問題はないのですが(安全性は高いので)PK-513Lのどっしりとした安定感は望めないですね。
まあ取り回しの良さと安定感は両立させるのが非常に難しいですが。
安全面にかなり配慮
写真の通り、紙を挟む箇所がプラスチックカバーで塞がれているため指を差し込んでしまうようなことはまず起こりません。
よっぽど指の細い人なら分かりませんが、この機器で一番怖い刃物に直接接触しないのは安全面に相当気を配っていると思わされます。
ただ、これも良し悪しというか後述の通りPK-513Lと比べると一度に裁断できる枚数が半分以下になっている理由のひとつではないかと。
写真では分かりにくいかもしれませんがカバーが本当にガード固いので、裁断する紙はわずかな隙間を通す感覚です。
他にも軽量化のため裁断枚数が抑えられている、というのもあり得ると思います。
ある程度の枚数を裁とうとすると本体重量による安定性も必要になってくるというか。
裁断枚数は60枚/回
これもPK-513Lとの比較になりますが、こちらは約160枚/回。
一振りで裁てる枚数に結構な差があります。
身近な例で言うと、平均的なジャンプコミックスを裁断する際、PK-513Lはやろうと思えば一気に一冊分裁つことが出来ます。
(※実際にはあまり多い枚数を一度に裁つとズレが発生し綺麗に裁てないので二分割くらいにしますけど)
PK-213にはそこまでの裁断能力はないので、回数はどうしても増えます。
これがせいぜい5、6冊程度なら根性でカバーできますが数十冊、数百冊となるとどう考えてもしんどい。
ゆえにPK-213は大量の冊子を裁断するとなると体力をかなり消費する恐れがあります。
そのため、自分が完遂したい作業量を確認してから検討することをお勧めします。
まあ何百冊も一日で裁断とか、PK-513Lを使ってもできっこねえけど(体験談)。
これから自炊する方には…
電子書籍花盛りの昨今ですので、自分で紙の本を裁断、スキャンする自炊行為はだいぶ旬を過ぎた感があります。
しかしもしこれから自炊にチャレンジしたいという方がいらっしゃるなら、この記事を踏まえて以下のステップをお勧めしたい。
①自炊したい書籍の数が多い初期はレンタルなどでPK-513L(またはそれに近い性能の裁断機)、スキャナを借り、大量の本を処理する。
②おおよその目途がついたら置き場所に困らないPK-213などの購入を検討し、紙の書籍を都度裁断する。
PK-213は上記の理由から大量の書籍を短時間で処理するのは不向きです。
そのため、大量の書籍を裁断・スキャンしなければならない自炊初期はPK-513Lなどの大型、裁断枚数多いタイプの機器を用意して大量にさばいていくことを推奨します。
家にあらかた紙の本が無くなり、その後購入する本を落ち着いて処理するという使い方をするなら収納性の良いPK-213は適していると思います。
ちなみに私は過去DMMレンタルで裁断機とスキャナをレンタルし、その後自前でスキャナを購入しました。
まとめ
自分の家の作業量を確認した上で購入しましょう。
PK-513Lの(個人的には)最大のネックになっている「かさばるし重い」点をクリアしたPK-213はなかなか良い商品です。
しかし、まだ裁断すべき本が大量に残っているのなら、慎重に決断することを推奨します。
裁断は意外に体力使うことを念頭においてご検討を。