神よ、麻雀はなぜ愛する人を奪うのか…漫画「炎の雀ブラー」レビュー




パロディも麻雀も好きです、平八です。

 

今夜は古今東西どんなものでも麻雀漫画になることを我々に教えてくれたパンチョ近藤先生作「炎の雀ブラー」のレビューです。

 

 

君は「パイタニック」を見たか?

 

本作はオムニバス形式の、いわゆる「もしもあの時雀卓があったら…?」をテーマにした麻雀ギャグ漫画です。

 

そのため作品同士につながりはなく、どこからでも読める形式です。

 

おとぎ話、芸能界、映画、特撮、お葬式…

 

全1巻ながら、とにかく色んなジャンルに挑戦していた意欲作です。

 

で、私がどうしても取り上げたいのがこちら。

 

「パイタニック」

 

「ヒャック」って…

 

 

いやらしい物語を想像した諸兄には申し訳ありませんがどうですこの出オチ感。

 

ストーリーは豪華客箱「パイタニック」に乗り込んだ百点棒のヒャックが高貴な一万点棒と恋に落ちるという悲恋もの。

 

何食ったらこんなプロット出て来るんだ。

 

文章にすると気がふれてるように思えますが本人達は至って真面目です。

 

当時学生だった私は、同じく近代麻雀の愛読者であったK君と「見た?パイタニック」「見た見たw」と男同士でニヤニヤし合うというちょっと気持ち悪いけど良い思い出があります。

 

しかしこの「パイタニック」、タイトルと主人公の名前で力を使い果たしたかと思わせておいて意外とちゃんとしたストーリー仕立てになっています。

 

具体的にはいきなり親倍に振り込んでしまってヒャック達のいる箱の船長が「この箱は沈みます」と真面目に言う卑怯さ。

 

 

たった4ページなのにツッコミ疲れる

 

パンチョ先生最高。

 

また、ヒャックがなんかウロウロするところも「タイタニック」本編を意識しているようで最後まで大笑いしました。

 

この回がすごいのは、結構色々あったのに4ページにまとまってることなんですよね。

 

もうかれこれ二十年近く前の作品なのでなかなか見つからないかも知れませんが、もし見かけたら是非手にとって「パイタニック」を堪能して下さい。

 

 

キレまくるネーム

 

それ以外にも本作は童話のパロディや「うわっなっつかし…」と絶対言うパイレーツを題材にした芸能界漫画など、そのジャンルは多岐に渡ります。

 

各々独立しているため一見つながりはないように見えますが、全編通してパンチョ先生のキレたネームに笑顔になってしまいます。

 

 

赤ずきんちゃんパロかと思いきや…

 

ギャンブル大帝って、アンタ。

 

他にも「一通さん」「3年B組インパチ先生」「麻雀戦隊ゴレンチャン」「麻雀大好きアイドル・スマッ符」など言語センスに舌を巻かざるを得ない。

 

よほど普段から研磨していらしたのだろうなと今ではもう遠い時代に想いを馳せます。

 

俺達の新局を聴いてくれよ!!って…

 

ちゃんと歌える替え歌なのがすごいしそんな雀卓ダメだろとツッコめます。

 

 

懐かしすぎるあの頃

 

そういやあったな、料理の鉄人…

 

いつ終わったんでしたっけ

 

よみがえるがいい、マージャンシェフ!!

 

レビュー記事を書くために再度目を通しているのですが、90年代後半に青春を過ごした人には何かしら刺さるネタが盛り込まれています。

 

時事問題を取り扱う作品はすぐに古臭くなるというのが難点ですが、二十年も経つともはや古典。

 

当時の風俗を垣間見ることができたり思わぬ形で役に立ちます。

 

ナインティナイン(トインティトインとして登場)がこの頃から一線級だったことを考えるとすごい話ですね。

 

前述の通り、パンチョ先生は手広いジャンルを麻雀漫画にしてますので全31本のうち、どれかビビッと来るネタがあると思います。

 

だから私にはちょっとよく分からなかった野球選手ネタとかが「うわーあったなー」と刺さる方もいらっしゃるかも知れません。

 

オリンピックのスキージャンプネタは麻雀中にトんだ距離(ハコ下いくら)を競うとか意味が分かりませんけど時事ネタと麻雀ネタをブレンドさせるその手腕に感心しました。

 

まとめ

 

麻雀用語とシーンを理解した上で読むと、いっそう楽しい漫画。

 

絵柄がコミカルで眺めているだけで楽しい気分になれるのでそちらを楽しむのもアリですが、やはり本作の真髄である「本当に全てを麻雀で決着させる」スタイルとキレのいいネームを楽しむには麻雀に親しんで頂ければと思います。

 

本当に懐かしすぎて涙出そう

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