地続きになってるドラゴンボール超はほとんど観てません、平八です。
今夜は「ドラゴンボール超 ブロリー4DX」のレビューです。
※これ以降本編に関するネタバレを含みますので、未見の方はご注意下さい。
公式サイト:環境によってはいきなり予告編が始まるのでご注意を。
人造人間編あたりから遠ざかってた人も楽しめる構成
私は魔人ブウ編と劇場版「神と神」までは視聴した組ですが、正味の話悟空とベジータが超サイヤ人になれることさえ知ってれば特に違和感なくついていけると思います。
というか本作は過去の劇場版に出演していたブロリーはもちろん、過去に制作されたサイヤ人絶滅のサイドストーリーとも設定が微妙に異なっており、そのあたりが序盤で割と丁寧に語られるため、戦いに至るまでの因縁が本作で完結しているのです。
コルドの生前退位によるフリーザの総司令官就任。
パラガス、ブロリー親子の地獄の日々。
バーダック一家の悲劇。
序盤はそうしたドラマがメインのため、いきなり「DOKKAN DOKKAN 突いてる」とかはやりません。(※改はそこそこ観てました。)
特にバーダックと妻のギネが産まれたばかりのカカロットを想う親子愛が美しく、ちょっと涙腺刺激されながらも「ここ何十年でバーダックも随分丸くなったな…」と余計なことを考えたりもしました。
昔はもっと冷淡な感じだったんですよ。
ブロリー救済の物語
メタ的な話になりますけど、制作スタッフはブロリーにいいやつに生まれ変わって欲しかったのかな、と思いました。
元々ブロリーとは過去に劇場版ドラゴンボールの敵役として登場し、当時既に超サイヤ人になることが出来た悟空達をゴリッゴリのストロングスタイルでねじ伏せ、苦戦させたキャラです。
サイヤ人の生き残りという出自も相まってかブロリーというキャラクターは好評を博したようで、都合3作品の劇場版に登場しました。
しかし彼の役柄は作品を重ねるごとにその強大な戦闘力を強調されるようになり、最終的には「これブロリーと言えるのか」と思ってしまうクリーチャーに成り果てます。
そうした経緯を踏まえると、本作はブロリーの「優しさも穏やかさも持ち合わせている」側面にスポットライトを当て、いざ感情が昂ぶると鬼神の如き強さを発揮するという旧来のファンがブロリーに求めるであろう魅力も存分に引き出していると感じました。
後半ほとんど気合いと叫び声しか上げてなかったけども、キャラ立ちは十分でしたね。
大地を引き裂く超バトルは思わぬ形で水入りになり、今までのいきさつがウソのような静かなラストシーンとなりますが、あれこそはブロリーの魂の救済であったと考えると素直に「よかったよかった」と思えるのです。
まあまた地球の危機とかカカロットが「もういっぺん戦いてぇ」とか思ったら呼び出されるんでしょうけどね。
ブロリーもえらい奴に目をつけられたものです。
さかしい考えはさておきバトルだよ!
実際に時計を見てたわけではないのであくまで体感的な話になりますが、一時間以上戦ってた気がする。
私が観に行ったのは4DXなので、その間シートがガッコンガッコン揺れるし前のシートから水は噴射されるし落ち着かねーな、もう!!となりますが、まずドラゴンボールを観に行って落ち着こうなどと思う方が間違っているのかも知れません。
そして天地をつんざくようなバトルを体感するのに現状これ以上の視聴方法はないと思えますので、可能であれば4DXをオススメしたい。
しかし4DXは視聴に際して色々と制限が付きますので、万人に勧められるものではないところが悩みの種ですね。
本当ならもっとがっちりシートベルト着用にして、子供でも楽しめるようなアトラクションにすればいいのに、と思います。
今のままだとシートベルトもないから大人でも席からずり落ちそうになりますし。
まあ、4DXでなくともスクリーンを目一杯使って繰り広げられる戦闘シーンは劇場で観て頂きたいので気になってる方は今すぐに最寄りの劇場へGO!と言いたい。
運が良ければこのような先着順特典も残っているかも知れませんよ。
一時間以上もブロリーの猛攻をしのいだフリーザ様
いや、まぁ…うん…
劇場の予告編で期待してたんですよ…
VS ベジータ!!VS フリーザ!!って煽ってくるから…
まさかちょっとギャグっぽくブロリー VS フリーザをまとめて来るとは思わなかった。
しかしラスト付近でブロリーを配下に置くことをあきらめておらず、結構無礼な振る舞いをしたブロリーと仲間達に寛大な姿勢を見せるなど、宇宙の帝王の威厳は保たれたと言えましょう。
ラストシーンでさり気なくよその星を侵略しようとしてたりやっぱりこいつは悪役だと思わされましたけどね。
まとめ
観に行く時は気力・体力を充実させてから。
体調の悪い時に観に行くとごっそり体力を削られる恐れがあります。
それほどカロリーの高い作品でした。
そしてエンディング曲も思ったよりマッチしていたというか、ヒートアップした観客の心を優しく静めてくれるようなメロディーでした。
色々込みで、満足度は高かったですね。