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進撃の巨人考察「アルミン達の作戦は成功するか?」(別冊少年マガジン2020年12月号より)

今夜は進撃の巨人考察「アルミンの作戦は成功するか?」について語ります。

別冊少年マガジン2020年12月号に掲載された第134話「絶望の淵にて」を元にした考察ですので未読の方はご注意願います。

条件付きで作戦自体は成功する

 

まず状況をおさらいします。

①始祖の力を手に入れた進撃の巨人=エレンはいざとなれば他の巨人の力を剥奪、ユミルの民に限っては記憶操作まで可能。

②壁外人類の誇る飛行艇部隊が攻撃を開始したが突如召喚された獣の巨人により部隊は壊滅した。

③世界の至るところで虐殺が繰り広げられている。


④超大型、鎧、車力の巨人およびアッカーマンの末裔ふたりがエレンを飛行艇で追跡し、進撃の巨人の背中で交戦状態に入った。

 

…さて、人類どうしようという状況ですね。

情報が色々あるので、ひとつずつ私の説を語らせて頂きます。

①は置いておいて、まずを。

ここでエレンはミスを犯したと私は考えます。

それはつまりいかに巨大な始祖+進撃の巨人と言えど、通常の巨人と同じく痛撃されると変身解除あるいは死亡する急所があることを示したことです。

そうでなければ上空からの爆撃など涼しい顔で放置していればよかったはずです。

そこはまあいいとして、ではその場所はどこかとなると獣の巨人が出現したあたり、もっと言えば獣の真下ではないでしょうか。

壁外人類最後の抵抗は火力においても相当の物量を繰り出したと考えられます。

それをやけくそでもなんでも全投下されればまぐれの着弾も十分あり得るし、あの状態の始祖は空前のスケールですが基本ガリッガリなので結構もろそうです。

始祖ユミルのバックアップがあれば修復は容易に行われるのかも知れませんが、一番怖いのは予期せぬクリティカルヒットでしょう。

これを切り抜けるために投擲に優れた獣の巨人を召喚しましたが、読者目線ならば「あれはジーク本人ではなさそうだ」と想像できます。

もう結構前の話になってしまいましたが我々は戦鎚の巨人を見ています。

武器を自在に出現させることが出来、弱点はうなじではなく別のところに隠れた本体というカラクリでエレンとミカサを翻弄した難敵ですが、おそらくはコレと同様の原理で今回の獣の巨人は生成されたのではないでしょうか。

ちょっと登場の仕方が奇妙な果実みたいだったというか若干キモかったしね。

あれがジーク本人であればピカッと光って登場したはずです。

そしてあの獣の役割は予期せぬクリティカルを回避するために上空の戦力を一掃することだと予想できますが、意識的にか無意識なのか獣の巨人を出現させた場所がうなじではなかったということはそこにエレンがいないから、という理由に他ならないと思います。

もう戦鎚なんて反則級の弱点持ちがいる以上、巨人と言えばうなじが弱点などという常識は通用しないでしょう。

人類最後の希望はあえなく全滅しましたが、異なる希望は残して散っていったと私は考えます。

次はについて。

犠牲を払いつつ猛追するアルミン達の連合軍はジークの撃退が鍵だと考えています。

しかし読者目線では「ジークはもう用済み、重要な役目から外されているのでは」という予想が立ちます。

精神世界で対面した時、エレンの隣に始祖ユミルはいたけどジークはいなかったこともありますし。

ゆえにジークに総攻撃を仕掛けるという作戦はいったん失敗に終わると私は思います。

多少遅れて到着した追撃組は全員獣の不自然な登場を見てませんので。

ただ、戦闘中に連合軍の中で唯一戦鎚の戦いぶりをエレンとともに体感したミカサは途中で違和感の正体に気付くのではないでしょうか。

そうなると本体が暴かれるのが一番恐れる状況なので、圧倒的有利なエレンは一転不利に陥る可能性もあります。

そこでなのですが、今までの展開から「始祖は全てのユミルの民に力を行使できるがそれはオール オア ナッシングの能力で、選択的に実行することは不可能という仮説を立てます。

つまりアルミン達知性巨人からその力を奪うことはたやすいが、同時に使役している超大型巨人達の変身も全て解除してしまうため、実質的に知性巨人を放置せざるを得ない。

根拠としては壁に眠る巨人の硬質化を解いた際、なぜかライナーの硬質化やアニの結晶化まで強制解放された点がひとつ。

もうひとつはエレンが初めて王家の血を引く者の巨人と接触した時、その場にいた無垢の巨人が揃って同じ行動に出た点です。

壁の中の巨人達が解放された時に無垢の巨人が従わなかったのは彼らがジークの脊髄液で変身したため変なスイッチが邪魔をしてエレンの命令が行き渡らなかったのではないでしょうか。

では記憶改ざんはどうか。

これはまあ…「エレンが仲間達の記憶を奪うと彼らが自由ではなくなる」というようなロマンチックな理由と「力を行使するとこんなところで俺は何を…と足を止めてしまう超大型巨人の中の人が続出するから出来るならやりたくない」というスットコな理由のふたつを挙げておきます。

 

切り札はアルミン側にある

 

ホラ、彼だよ彼。

ファルコとかいう可能性の獣。

名前も鳥っぽいし(Falco)巨人化した時の歯が多すぎてキモかったし最終局面で飛んでくるよ。

しかしマーレの総統閣下が戯れで言ってた「空を飛ぶ巨人はいなかったかな…」が本当にいたとは誰も思わなかったでしょうね。

だって大元が大地の悪魔なのに空飛ぶなんて反則だよ。

与太話はさておき、彼らも若いながら戦士候補生ゆえに人類の危機にもうひと働きしてくれると信じています。

できればアニを連れて来て最後のひと悶着に参加させたいところだしね。

アニについての考察も一応してます。

 

世界はその後…

 

万一。

ここでエレンを止めたとしても世界はずっとうねり続けると思う。

その過程で新たなヘーロスが必要とされるかも知れない。

ただ最新号で見せた「死の淵にありながら他人の赤子を救おうとする群衆」のあの精神が全て無為であるとは思いたくないのでアルミン達には頑張ってほしいものです。

久しぶりに迷いの吹っ切れたいい眼をしていましたからねアルミン。

しかしヒストリアがマジ出産というのは完全に予想が外れました。

ジークやイェレナをあざむく芝居だと踏んでいたのですが。

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