あまいぞ!男吾世代の元コロコロキッズです、平八です。
行って来ましたMoo.念平先生原画展「むーねん祭」。
当日の状況などの手記です。
情報:
開催場所:マンガナイトBOOKS
(〒112-0003 東京都文京区春日2-14-9 SPICE 1階)
マンガを介して“コミュニケーション”を生み出すユニット…
開催期間:2020年2月14日(金)~2月29日(土)
※日曜、月曜、祝日は休業
開場時間:14:30~19:00
入場料金:無料
ビル街の一角に沸く熱気
私が現地を訪問できたのは土曜だったのでタイミングの問題もあったんですけど入場するまでに40分かかりました。
会場のマンガナイトに到着した時は既に「何これ流行りのラーメン屋?」ってぐらいの行列になってたので心の弱い私は「帰ろうかな…」とちょっと思いましたね。
路地に入る頃になるとガラス張りの店内の様子が見えるようになり、展示物も割と外から見られますので並びながら予習が出来ます。
そうこうしているうちに入れ替わりで中へ。
展示会場のマンガナイトBOOKS自体がカフェ兼展示場という趣で、コーヒーのいい匂いが鼻腔をくすぐる中念平先生の原画を拝見します。
中でも印象に残ったのは「うわっなっつかし」と私の記憶を唐突に掘り起こしてくれた「おてんば転校生」の原画。
1984年コロコロ掲載の読み切り。
「36年前…?ウソだろ…?」と思いましたけど先生が大学在学中の20歳に描かれたとのことなので計算は合ってそうです。
えーもうそんなになるんだ…と軽いめまいに襲われながらも当時の記憶が鮮やかによみがえってくるようで、不思議な感覚を味わいました。
お高くとまった転校生のヒロインに主人公が反発し、二人が決闘して和解して…という王道青春もの展開はずっと覚えてましたね。
というか現地で購入した「あまいぞ!男吾資料集」でも書かれているように男吾のパイロット版とでも言うべき作品でした。
主人公の名前も「祭 大吾」でここから膨らませていったのかなと想像します。
他にも男吾の原画や近年の作品と思われる高知のご当地アイドル漫画など、私が児童誌を読まなくなった後も先生は精力的に活動されていたことが伺い知れます。
Moo.念平先生在廊につき、プチサイン会状態
タイミングが良かったというか、昼間から先生が在廊されていたため、複製原画にサイン頂いてきました。
当日先生がいらしたのは窓側で、原画は反対側に展示されていたので原画を拝見しながらも「うわー先生後ろにおるやんけ…」と緊張しました。
会場で販売されていた複製原画を購入するとサービスで先生が原画にサインを書いて下さるというシステムで、背中越しに聞こえる先生とファンの談笑。
とりあえず私も複製原画といくつかの冊子を購入し、列に並びます。
少年時代の人格形成に大きな影響を及ぼした作家が目の前にいる、と思うとガッチガチです。
自分の番が来た時緊張しすぎて「あまいよ!男吾読んでました」と名前を噛んでしまうほどに。
「やっちまった」とアタフタして言い直しましたが、先生は気にする様子もなくニコニコと微笑んで下さいました。
そして自分が差し出した複製原画のどこに書いてほしいかを聞いてくれ、書いてる最中も色々と話しかけてもらいます。
男吾ファンだということを伝えたからか男吾の裏話や設定、こだわりなどを楽しそうに語り、私はただ頷いて聞いていました。
そしてこれからも児童漫画を描きたいと力強いお言葉。
とても感動して、私も何か言いたい伝えたいと思ったのですが「頑張ってください」のひとことが本当に蚊の泣くような声になってしまいました。
けど先生はニコニコなさっておられた。
きっとこれからも大好きな児童漫画を描くことを続けていかれるのだろうなと思うと私の心も高揚します。
ただ、当日の先生の名札が異様にデカかったので、そこは気になりました。
意外なつながり
会場に「ゴッドサイダー」でおなじみ巻来功士先生の色紙が展示されていたんですよ。
「うわー!」って言いそうになった。
まさか交流があるとは思ってもなかったから。
確かに巻来先生の著書「連載終了!」でコロコロコミック編集部に行ったことがある、という記述がありましたがこんなところに縁が結ばれているとは。
本当は写真も撮りたかったのですが、作品の撮影は禁止されていたので無念。
自分の好きな作家同士に交友があると思うとなんか訳もなく嬉しくなりますね。
念平先生、お体ご自愛下さい
複製原画以外にもこちらの冊子を購入。
「あまいぞ!男吾資料集」は今までに出ていたVol.一~三の総集編にカラーページを加え、各キャラ資料やネームが大量に掲載されて興奮ものの一冊でした。
「少年ムーネン」は新作と昔秋葉原で無料配布された雑誌に描いた作品の再録で、先生の漫画観というか子供達へ伝えたいことがこれでもかと練り込まれています。
実際にお会いして創作へのエネルギッシュな姿に感動しましたが、これからもアツく愉快な児童漫画を読ませてもらえればと願ってやみません。