かぼちゃワインはアニメから入りました、平八です。
行って参りました中野ブロードウェイにて期間限定開催「The 三浦みつるのミューズなカフェ」。
また11月23日開催された「三浦みつる先生サイン会」にも参加してきましたのでその模様もお伝えします。
開催期間:2020年11月7日(土)~12月8日(火)
13:00~18:00(月曜日は17:30終了。水曜定休日)
開催場所:中野ブロードウェイセンター2F
Gallery Cafe Ω
等身大エルちゃんパネルがお出迎え
はるばる来たぜ中野駅。
何となくキラキラし始めたサンモール商店街を抜け、中野ブロードウェイセンターの2階へ。
さてギャラリーカフェは…
本当にエルサイズやな君。
活気溢れるブロードウェイでも一際目を引いてました。
店内ですが、当日はサイン会参加者のみの特別仕様。
昨今厳しくなってきたコロナ情勢に配慮して4部に分散された人数を更に3組に分け、万全の対策を図ります。
残念だったのはサイン会当日はスペシャルメニューが注文できなかったようで、サイン会セットについてきたドリンクチケットからソフトドリンクを注文します。
いやもしかして出来たのかも知れないんですがサイン会のためテーブル席が使えない状態で軽食頼めるような雰囲気はなかったですね。
なおサインの順番待ちで店内をうろうろしている最中、物見高い通行人がエルちゃんの看板に吸い寄せられて入り口まで来たついでに店内を覗いていくのでちょっと恥ずかしかったです。
連休最終日のせいかなんかブロードウェイめっちゃ賑わってたし。
あと、訪問時に手渡された投票用紙に「ミューズの9人のうち誰が好きか」を書いて投票してほしいとのことだったので、その場の直感で「苺でパイナップリン」の主人公・上原ツグミちゃんに入れました。
キャラデザがなんとなく好きなタイプでしたので。
しかしなんと欲張りなタイトルなんだ。
三浦みつる先生の技に酔う
プロならこれくらい出来ますよ、と三浦先生に苦笑いされそうですがエルちゃんの顔を下書きなしで描けるんだ、と思って感動しました。
許可があったので一部始終を撮影させて頂いたのですがまあ繊細な筆捌き。
時間にしてほんの3分弱でしたが思わず魅入ってしまいました。
魅入りすぎて、最初と最後以外何も喋らなかったくらい。
いや、なんかお邪魔しちゃダメかなとずーっと見守ってたんですが、先生的には「なんやこの子なんも喋らんとけったいな子やな」と思われたかも知れません。
誤解です先生、眼前で繰り広げられるプロの技に感動して何も言えなかっただけです。
それに「春助とエルちゃんが一緒にビニ本買いに行く話が好きでした」とか言われても困るかなって。
繰り返しになりますけどこうしてドローイングを間近で見れると胸がいっぱいになりますね。
ところで今動画見返してたら先生指先がなんかツヤツヤしてて、そういうところも作風と何か関係あるのかなと思いました。
バック・トゥ・The・かぼちゃワイン寸評
今回サインを頂いたこの本は2017年にクラウドファンディングで資金を募り製作されたものの復刻版で、前回と異なるのは装丁と今回追加されたあとがきのようです。
全体の印象として、私が幼少の頃読んだ「The かぼちゃワイン」と遜色ないような瑞々しいタッチを保たれていたことに驚きました。
通常の連載とは異なり多くの時間を要したとしても素晴らしいクオリティです。
それと春助くんは永遠の思春期か何かなの?
たまたま年貢を納めるのをいつまでも待ってくれる寛大なお代官様だったから良かったものの。
ネタバレに配慮して細かいことは申しませんが、エルちゃんがああいう選択をしたとしても何も責められないじゃないですか。
しかし流石にそれには春助くんも堪えたのか、怪しすぎる生き物の導きに従って過去へとタイムリープ。
序盤のやや鬱屈とした展開から一気に晴々とした追憶の物語が広がります。
あとがきから少し引用しますと本作では「春助とエルの実在感」を強く意識されたとのこと。
確かに食事シーンも入浴シーンもふんだんでしたね。
ラストに関してはあとがきで「なんらかの決着をつけてあげるのが作者としての責務ではないだろうか」と仰る通り「過去に自分が生み出したふたりへ責任を感じていた」ということが本作から伝わってくるようでしみじみしました。
あと、「another」が完全にパラレルになりつつも忘れられてはいなかったことが何となく嬉しかったです。
三浦先生、これからもお元気で
今ウィキペディアを見たところ、今年の11月25日で66歳になられるとのこと。
今この手にある「バック・トゥ・The・かぼちゃワイン」が最後の漫画家としての作品になるとお聞きしましたが、今後は絵本作家を目指されるとのことでそちらの活躍にも期待を寄せたいところです。