相手にとっての大事と自分にとっての大事




とある機器メーカーさんとの打ち合わせの中で出た小咄。

 

日本で定評を得ている製品を海外に持って行った時のお客さんとのやり取りに想うところがあったのですが、そのまま書くわけには行かないのでガンダムで例えることにします。

 

「νガンダムどうですか!」「ジム出せよ」

 

〇〇「弊社製品のこのνガンダムは設計から見直し、出力、機動力全てにおいて従来品を凌駕する機器です。また最大の特徴としては背中にマウントされたフィンファンネル、こちらは搭乗者のサイコミュによる直感的な操作が可能で…」
▽▽「ん?ああ、ジムでいいよジムで
〇〇「え?」
▽▽「だって俺あれで満足してるもの。似たようなもんでしょ?その何たらガンダムも白いんでしょ?」
〇〇「あ、いや…でも見て下さいこの武装の数々!戦艦だってバリバリ墜とせますよ!」
▽▽「ジムだってザク墜とせるよ」
〇〇「えっと…いやまあ…」
▽▽「じゃあさ、何とかガンダムの頭をジムにつけて持ってきてよ。そしたらおたくのガンダム買うよ」
〇〇「それ目がいいだけのジムじゃねーか!」

 

あまりにらちがあかない問答を繰り広げた挙句製品は売れなかったそうです。私もその製品の市場を見ているので国内メーカーがスペック争いに終始しているのは知っていますし多少は関わりを持っています。

 

しかし皆で血道を上げて性能を出そうと躍起になっていることが、国外をちょっと出るとこんなに手応えがないのかと思うと腰が砕けそうになり、肩の力がスッと抜けて何だか笑えてきました。

 

まあ日本で職について禄を食んでいる以上優先されるべきは日本の皆様にどれだけ貢献できるかが肝要ですので別に終わりのないスペック争いから解放されたわけでもなく、別段状況は変わっていないのですが自分の目先が近視眼的になっていたことと頭では分かっていたことが実感を伴ってなかったことに気付けたのが収穫でした。

 

しかし外国人はジムが好きすぎるな。

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