進撃の巨人考察・アニの今後の役割について(124話まで)

  • 2020年1月2日
  • 2020年11月15日
  • 漫画

月マガ発売日の午前0時にマガポケで進撃読みます、平八です。

いやあ…やっちゃったね…(月マガ2020年1月号)

夏の「進撃の巨人展」で音声最終回聴いた時にやるんじゃないかとは薄々思ってましたが、まさか本当に壁の巨人を目覚めさせるとは。

正直なところ、我々読者も壁外人類よろしく世界の終末を茫然と見ているしかできない錯覚に陥っています。

しかし、1月号を読んで気になったのは「何故今アニがよみがえったのか?」という点。

いや正確には「何故アルミンは世界の終末という土壇場でもアニのことを考えていたのか?」です。

「そらおめえ、ベルトルトに頭を汚染されてるからに決まってるべよ」というご意見も本編の描写から考えるともっともな話です。

ただ、私にはここに以前考察したエレンの真意が隠されているような気がしてならないのです。

まだはっきりとまとまっているわけではないのでお見苦しい点もあるかと思いますが、これまでの描写から私なりに考えた「アニの今後の役割」考察に移ります。

もう5日もしたら次の回が公表されるというギリギリのタイミング。

 

女型の巨人とは何だったのか

 

いきなりですが、まずはここを考えたい。

第95話「嘘つき」(24巻収録)でのマーレ軍部の評は「汎用性が強み」の巨人であるとされています。

持続力があり、機動力が高く、硬質化ができ、範囲は狭いが無垢の巨人を呼び寄せることができる。

想像ですが、本編では使わなかったものの戦鎚と同じことも出来るのではないかと。

もって回った書き方をしましたが、要は女型は始祖と同じことが出来るという仮説です。

マーレはフルスペックの始祖を見たことがなかったから「オー女型って何でも出来るんだなー」という感想しか出てこなかっただけで、つまりは女型の巨人は始祖の巨人の特徴を最も色濃く受け継いだ存在なのではないかと。

根拠のひとつは始祖ユミルが女性だったということです。

始まりの存在が女である以上、女性であることは重要なファクターになり得るという見方ですね。

そこを考えると例の壁画の意味も見えてくるような気がします。

 

巨人には明確な序列がある

 

コミックスの折り返しとかアニメ二期のEDとかでよく見る「雄々しく立った始祖」「その側に控えるでかい巨人と男女の巨人」「もっと下に控える5人の巨人」の壁画。

まず頭に浮かぶのは「九つの巨人とか一括りにされてるけど始祖以外も同列ではないな」という点。

一段下に控えさせられてるのもそうですけど体躯も小さく描かれているし、何より下段の巨人達は特徴が一切ないので誰が誰かも分からない。

見た目のインパクトなら随一の獣もどこに控えてるのか分からない有様です。

絵師の野郎手を抜きやがったな、という説も考えられますが、あの壁画自体が各巨人の特徴を描くことより脅威の度合いを示すことを優先したのではないかと考えます。

失礼な言い方をすれば、始祖と側に控える3人以外は同じ程度の脅威としか見られてなかったのでしょう。

では3人の巨人とは誰なのか。

ここは超大型、進撃、女型であると予想します。

あの女性巨人が女型じゃなかったら逆にビックリしますけど。

さておき、超大型は周りの被害を何も考えなければ始祖を除けば無敵の部類に入るので脅威の度合いとしては十分でしょう。

進撃は「継承者の未来を視ることが出来る」とかそんなんアリかとツッコんでしまいそうな超能力が30巻で判明し、次元の違いを見せつけました。

で、第121話「未来の記憶」(30巻収録)でグリシャの口から「進撃の巨人は何者にも従うことがなかった」という本当に雲のジュウザみたいな奴だったことが語られており、このことから壁画の始祖ユミルの右手に控えているでかい巨人は実は進撃なのではないかと予想するのです。

つまりずっと始祖に従わないクソ面倒な進撃の巨人を脅威と考え、その度合いを示すために大きく描き、そのカウンターとして破壊力抜群の超大型、始祖に近しい女型を反対に配置したのが例の壁画ではないでしょうか。

 

女型は姫?

 

今までのことをまとめると、汎用性が高いつまりは始祖と同じことが出来るというのは女型は始祖に万一のことがあった時にその力を代行するスペアカードなのではないか、と考えます。

繰り返しになりますけど始まりの女性と同じ性別であることは大きな意味があると思えるのですね。

そしてここからは本当に想像なんですけどエレンが「全ての硬質化」を解いたのはわざとなんじゃないかと思います。

勿論特に意図はなく「めんどくせーから全部解除でいいよ」と旗を振った可能性もありますが、ここで自分に敵対しうるアニを解放したのはエレンが故意にやったと私は考えます。

それは「壁外の世界を全て滅ぼすという自分の決定に不服があるなら歯向かって来い。勝った方が後の世界を創ればいい」という意図だと感じました。

ここ最近になってエレンの心情を結構見せてくれるようになったので「もう滅ぼすしかねえ…」にたどり着くまでにも罪もない人達まで巻き込んでいいのか、とか色々悩んでたし地下牢でハンジに噛み付いたのも「何か他に方法があるなら教えて欲しかった」という本心からの悲痛な叫びだったことが明らかになりました。

自分はもう世界を滅ぼすしかないと思うからそうするけど、自由な意志で立ち向かってくるなら受けて立つ。

あの世界の最終戦争はここからが本番なのではないでしょうか。

何にせよ盛り上がってまいりました。

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