好きなポケモンはイーブィです、平八です。
今夜はあの大人気キャラがハードボイルドにキメる?「名探偵ピカチュウ4DX3D」のレビューです。
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※探偵バディものという作品の性質上、本編の謎に大きくかかわるネタバレは致しません。
その旨ご理解の上、お読み下さい。
テンポ良い可愛いバディムービー
<あらすじ>
過去に父親と決別し、心に傷を負ったまま成長した青年ティムは父の訃報を聞き、ライムシティを訪れる。
そこは人とポケモンが共存する不思議な街だった。
主を無くした父の家を訪れた青年はそこで人語を解するポケモンと出会い…
私はオッサンですけど、視聴中最低5回は心の中で「かわぁいい」ってなりました。
あれね、メインのピカチュウはもちろんですけど他ポケモンもよく出来てるんですよ。
街中のパートナーは人間に寄り添って生きてるけど、野生のポケモンは群れで生活してたりして可愛いのがワラワラしててもうムッハー!!て感じですよ。
正直ストーリーなくてもいいので、綺麗な水辺でわさわさ生活してる彼らを見るだけの映像でも結構満足できると思う。
それくらい山野の風景とポケモンとの親和性が高かった。
「エッシャシャシャシャ、フシギダネはこうやって仲間と一緒に水辺で暮らしてるんですねー」とかそういうナレーションが入ればもう十分ですよ。
わくわく動物ランド世代ですけどね。
でも、やっぱり注目したいのは表情豊かなピカチュウかな。
不穏な空気を感じたり悩んだりする時に眉間のあたりをクシャクシャッとするところがちょいブサイクだけど可愛い、という不可思議な感情を呼び起こさせてくれます。
あとティムとピカチュウの凸凹コンビっぷりは見どころのひとつ。
基本的にどっちもいい子なのでニヤニヤしながら彼らの珍道中を見守ることが出来ます。

割としっかりした探偵パート
看板に偽り無し、というか。
途中まで観て「探偵要素薄いかな…まあコメディパート面白いからいいけど」とか思ってたんですけど膝を打たされた。
ちゃんとポケモンであることを拾いつつ探偵パートに決着つけたのは唸りました。
思い返してみると全ての要素が繋がってるんですね。
偶然そうなったとかではなく。
これ以上記述するのは割と罪深いネタバレに相当しそうなのでここまでにしておきますが、コメディ、スリル、バディものをバランスよく楽しめる作品だと思いました。
スリル、というのは序盤のエイパムのところね。
私らの年代だとあの描写はグレムリンを彷彿とさせてめっちゃ怖かった。
4DX3D的見どころ
水しぶきにはホンマ気をつけよう
今回はめっちゃ気合い入ってますよ。
水が。
「わしゃウォーターワールド観に来たんか!!」て思うくらいバッシャバッシャ来る。
もうミストとかじゃなく普通に水しぶき。
3Dメガネもビッシャビシャ。
私は平気な方ですけど、水がかかるのは苦手、という方は濡れて困るものは身につけないとかシートについてる水OFFボタンで自衛することを推奨します。
まあアトラクションに行ったと思えば…何とか。
ところで鑑賞中「来る、ここは来る!」と思ったところは大体当たりですのでご用心を。
印象的な森の匂い
濃密な森の匂いが「ポケモンの森にいる」感を醸し出して来るんですよ。
自然を表現するには嗅覚って結構有効なんだと思いますね。
あと、今回の舞台は何というか20世紀末のアジア繁華街っぽいエリアがあって、あそこでちょっとスパイス効いた匂いがして来たらもっと臨場感出たかな、とか感じました。
4DXと3Dの組み合わせ
3D酔いがひどい方ではないので、特に苦手意識とかあるわけではないです。
ただし3Dメガネをかける都合上か、音声は吹き替え版に限られるんですね。
今回はムサシとコジローの声優さんも登場するという嬉しいサプライズがあったので吹き替え版が良かったとは思うんですが、字幕版が観られるようになれば選択肢が増えて好ましいのに、と思いました。
ケン・ワタナベの存在感
役名があったはずなんですけど思い出せるのはもう渡辺謙のみ。
肝心なところは伏せますが「ポケモン世界で発見!こんなところに渡辺謙」というか。
おそらく監督も「このキャストはケンにしか任せられない」とか思ってしまったんでしょうか。
まあ…芝居は流石と思ったんですけど、あそこだけなんか空気が違って見えましたね。
まとめ
ポケモンが自然で平和に過ごすだけのスピンオフ希望。
せっかくあれだけCG作ったのにもったいないというか。
個人的にはゼニガメが集団で池に浮いてたりしたらずっと観てられそう。