元コロコロキッズ、現コロコロオジキな平八です。
季刊コロコロアニキを購読しております。
今夜のレビューはその中から、鬼才ニャロメロン先生作ガールズバンド4コマ「バンバンドリドリ」です。
新世紀ガールズバンド4コマの旗手
可愛い女の子達がバンドに青春をかけるアニメを踏み台にした漫画という点を除けば割と真っ当にハチャメチャなギャグマンガです。
元ネタというか原型はこちら。
外部リンク:
アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクトBa…
コロコロアニキ本誌でも2017年夏号で「バンドリ!(BanG Dream!)」の特集とかやってたので、普段深夜アニメ観ない層へのケアも抜かりありません。
キラキラしたものを追い求める戸山香澄の登場により、風雲急を告げる花咲川女子学園。
彼女の周りに集う女学生達も尋常ではありません。
たとえ首の骨が折れても、チョココロネ中毒患者になった余波でチョココロネを見ると獣人化するようになっても、物体を小さくする装置で頭だけ小さくなっても次回(三ヶ月後)には元通り。
ガールズバンドの話だよね?
確かに最初の頃(言うても1、2回)は少女達がバンド活動をすることを意識していたと思うのですが、徐々に鎖を引きちぎった獣のような作風になってきました。
これを許可するバンドリ関係者は仏様か何かだと思います。
いやまあ本当は「うちの子達にあんなヨゴレやらせやがってあんニャロメ」と思ってるのかも知れませんけど真相は闇の中です。
ニャロメロン先生ご自身も「これがオレの持ち味だ、ついて来い!」と思ってらっしゃるのか、毎度毎度アクセルを踏みぬく勢いで6ページを駆け抜けるので、クールな絵柄と対照的に異質なドライブ感があります。
サブタイトルが作品の後ろに来るという特殊な構成もなかなかニクいものがありますので、新時代の才能を見届けたい方は是非コロコロアニキをご購入の上、ご一読されてはいかがでしょうか。
メディアミックスという砂上の楼閣
ここまで思い切ったコミカライズって近頃見たことない。
幸か不幸か、私はアニメを観る前にバンバンドリドリを読んでしまい、自分の中ではこちらが基準となったのです。
その後アニメ版OVAのメンバーが海に行く回を単発で視聴したのですが「俺の知ってるバンバンドリドリと違う…」と半笑いになりました。
名前と髪型が一緒なので彼女達が出て来るたびに「ああ、あの子が首の弱い…」「あの子がチョココロネなしでは生きて行けない…」と余計な情報がリンクされます。
機会があれば漫画版とアニメ版でどれだけ違うのかを意識して観てみたいですね。
一応漫画の方もメンバー集めるところから始まってるので、コミカライズする際の解釈でああなっただけで似たシーンは結構あるのかも知れない。
当分単行本になりそうもない
そう。
本作が4コマ漫画6ページであることとコロコロアニキが季刊であることが相乗効果を果たしております。
今のペースだと4コマ漫画単行本によくある薄い本基準でも数年かかります。
勿体ないよなあ。
本編もいっぱい宣伝打ってるし今が脂乗ってる時期なのに。
柱の人物紹介も本編とリンクしてて非常に面白いので是非単行本化の際はそのまま掲載して欲しいのですが、悲しいかなこうした願いはほとんどの場合で叶いません。
(追記)2020年1月10日ごろ第一巻発売決定
コロコロアニキ2020年冬号読んでて二度見した。
もう一年くらい先かと思って油断してましたが「次世代ガールズバンドプロジェクト禁断の4コマ漫画」とまで煽られては買わずにはおれますまい。
というか上の項目で知った風なことを語ったことを謝罪します。
(※元記事は2018年5月頃に書いたものなので、残しておきます)
だから読もう!コロコロアニキ!!(パクリ)
もう迷ってるヒマはないぜ!
そもそも今は何とかなってるけどいつまで続けられるか分からないって公式が言ってるからな!
※むしろこのあけすけな編集部に惚れましたね。
今回レビューしたニャロメロン先生だけでなく、コロコロの歴史と自分の生活を切り売り(失礼)している大ベテランのむらしんぼ先生も連載してる。
クソアニメ「ポプテピピック」原作者として一世風靡した大山ぶくぶ先生のウィクロス大喜利4コマも載ってる。
昔からお世話になってる河本ひろし先生のちょいエロ漫画も時々載ってる!
他にも綺羅星のごとき作家陣が鋭意執筆中!!
もう買わない理由がねえだろ!!
「コロコロアニキへの言及多すぎだろ」と思われた方。
申し訳ありません、ペース配分間違えました。
しかし、今ニャロメロン先生のキレた4コマ漫画「バンバンドリドリ」を読むためには必然的にコロコロアニキを購入せねばならず、何卒ご容赦頂ければと思います。
こういう独自の世界観と絵柄を持ってる人は羨ましい。
世に幾万の漫画家がいる中で「アッあの人のマンガだ」とすぐ分かるって大事な素養ですよね。
(追記)その後のバンバンドリドリ
2018年夏号レビュー
<あらすじ>
何かと面倒見のいい沙綾(首が弱点)の病弱な母親(残機3)が経営している店をメンバーが手伝う。
「次の回までには元通り」と上の方で書きましたけど、「チョココロネを見るとバケモノになる」りみの設定が残ってしまいました。
一番ヤバいところが残ってしまった。
というか「香澄は分裂できる」「さーやは首にまつわるダメージが深刻」というように回をまたぐ設定が今回は要所で出てきたので、ニャロメロン先生は思ったよりも続き物であることを意識しておられるのかも知れません。
さーやのお母さんも「娘の友達がバケモノ揃いになってしまった」と危惧してましたし。
店に現れる敵やボーナスステージに関しては「あーおじんのファンにも配慮してもらってるなー」と感心しましたね。
2018年秋号レビュー
<あらすじ>
兎とガチャ。
りみが今回出られなかった理由に非常にウケました。
やはりハシラと本編のコラボがベストマッチ。
まあ何でもアリな世界観で今更という感じではありますが、☆3の沙綾の存在が明らかになったことで今までの沙綾はどうなってしまうのかという謎の緊張感が出て来ました。
あと、見逃せないのがアニメのBlu-ray BOXにニャロメロン先生参戦。
48ページのコミック冊子とありますが、他にも作家さんが寄稿しているという意味でしょうか。
しかしこういう特典に参加するといよいよ本格的に公式に認められた感が強いですね。
個人的にはバンドリーマー度という謎のゲージでもうダメでした。
2019年冬号レビュー
<あらすじ>
サンタを信じる有咲の夢を守るために奮闘する四人の友情物語。
今月はいきなりこれ。
笑うわこんなん。
正直、しばらく呼吸が苦しくなるくらい笑った。
このフレーズを考えたのがニャロメロン先生か担当さんかは分かりませんけどキャッチーで最高。
フレディがバンバンドリドリを真面目に読んでるところを想像してまたウケるという二段構え。
本編はあらすじの通り有咲以外のメンバーが奮戦するというもので、沙綾の決死の頑張りを香澄が台無しにするところに一番ウケました。
2019年1月にはアニメ二期も始まるとのことで、ますますバンドリ界隈も盛り上がっていますね。
2019年春号レビュー
<あらすじ>
大掛かりな顔見せ。
まさかの三季連続捧げるネタ。
(装甲娘の記事書くためにアニキ読み返してたら2018年秋号も「うさぎに捧ぐ」マンガだったことに気づいた)
2019年冬号を描いた時点では未だにボヘミアン・ラプソディがランクインしてるとは想像されてなかったのではないでしょうか。
私はアニメ本編観てませんので今回たくさん出てきた新キャラの皆さんがよく分からなかったのですが、本編にも出演されているのでしょうか?
個人的には最近サボってたからという理由で客離れが起き、誰もいないハコで熱演した後いい顔をする香澄にウケました。
そういやこのマンガ最初の頃はちゃんとバンドやってたなと思い出したりして。
次回になったらポッピンパーティーのレギュラーメンバーに戻ってると予想します。
2019年夏号レビュー
<あらすじ>
狂気を感じた。
これでプロジェクト「バンドリ」の一番星を担っていることがすごい。
作者は作者でハシラのコメントに「プリパラのライブにめっちゃ行ってる」ことを暴露するしどうなってんだこの界隈。
しかし、この理性と狂気の境目に張られたタイトロープの上に立っているような感覚こそバンバンドリドリのような気もしますので、引き続き見守りたいと思います。
ところで私、以前の記事で「ページが短いから単行本に当分ならないんじゃないかなあ」と憶測を書きました。
しかし、似たような境遇の大川ぶくぶ先生のウィクロス大喜利四コマ漫画が11月12日ごろに単行本一巻発売するとのことで、にわかに希望が見えてきました。
…もしかしてめっちゃ書き下ろしして単行本にするんだろうか。
2020年冬号レビュー
<あらすじ>
第一巻発売、おまけCDステッカー、進撃のバンドリ。
夏号のレビューでもしかしてとは書きましたが本当に単行本来るとは。(2020年1月10日ごろ発売)
というかハシラで2行、1ページ丸々使って宣伝という力の入れようにアニキの熱気を感じます。
あとCDステッカーの裏面でめっちゃCD勧めて来るのがウケました。
2020年春号レビュー
<あらすじ>
宣伝用動画怖すぎ。
私がまだ若かった頃はこうした「イカれたMAD動画」が流行っていましたが、今でもあるんでしょうかねこういうドラッグムービーみたいなやつ。
あと各メンバーに拡張子が設定されていることと、スロットみたいなカラーページが面白かったです。
おたえさんマイペースがウリだからってちょっと手抜…平熱系すぎやしませんか。
2020年夏号レビュー
<あらすじ>
町内会のくじ引きからの遭難。
高いところから落ちて地面に人型の穴が出来るとか今月は細かい描写がツボでした。
先生の感性というかアニキ読者世代にネタをチューニングしてるかのような印象を受けましたね。
あと私は獣人りみりんが特に好きなのでなんかいいこと言おうとしてる彼女の姿に目を奪われました。
ところで今でもジャスコって新規で建設されるの?
2021年冬号レビュー
<あらすじ>
一応まだ秋だけどかなり冬の時期のお話。
もう次にアニキが出るのは春先なので冬ネタは今やるしかないという出版の都合ですね。
ところで本作の一巻は辞書にも使えると受験生向けに宣伝が入っており、私も持っていますのでどういう意味かは知っていますが「あ?うん…まぁ…」という反応をしてしまいます。
ていうか受験生はアニキ読まないだろしっかりしろ。
あと学問マンを本家とコラボさせたら面白そうと思いました。
(追記)単行本一巻プチレビュー
待ちに待った単行本、アマゾンで購入しました。
コロコロアニキ掲載分の8話までを収録。
内容は今までにもレビューしていますので省略し、単行本単独の感想としては「こうきたか」でした。
話数的にもそんな足りてないだろうにどうやって本にするのかと思ってましたけどまさか本誌とレイアウトを変えて来るとは。
危惧した通り本誌の時にあったアオリ文なども収録されていませんでしたので、コロコロアニキ掲載時のバンバンドリドリを残しておく必要が出てきました。
あと、収録話数以外にもアフターストーリー的な描きおろしおまけ漫画が5本ほど収録されていますのでバンバンドリドリファンは要チェックです。
しかしこの表紙イカレてるな。