マーベルコミックだいぶ初心者、平八です。
今夜はこれがラストバトル「アベンジャーズ エンドゲーム4DX3D」のレビューです。
※本記事は「未見の方のファーストインプレッションを大事にしたい」という見解からストーリー上、重大と思われるネタバレには触れずに記しました。
致命的なネタバレにならない範疇の個人的感想、特殊効果をメインとした内容になりますのでご了承下さい。
正直このストーリーをネタバレしたら制裁されても文句は言えない気がする。
自分の人生を真剣に生きろ
視聴前、私がこの映画に期待していたものは満足のいくクオリティで与えられました。
前作「インフィニティ ウォー」から引き継いだ喪失感の上に煽られる不安、超弩級のアクション、各ヒーローに与えられた濃密なドラマ。
しかし視聴終了後、私の胸に残されたのは「今自分の人生を真剣に生きているか?」という問いでした。
普段から真面目に生きていないと言いたいわけではありません。
サラリーマンとして社会に参加し、曲がりなりにも貢献しているつもりです。
ただ、それだけではなくもっともっと真摯に自分と向き合っているか、本当に自分がなさねばならないことを突き詰めて考えたことはあるかということを考えていました。
何でそういう思考に至ったのかを思い返してみると、各ヒーローのドラマを観て彼らの背負ったものに想いを巡らしていると「自分の人生に納得するためには自分の望むことの純度を高めなければならない」と考え至ったんですね。
純粋な願いを持ち続けた者が最後に勝つというか。
勝つ、という表現をしましたが単純に他者に勝った負けたという話ではなく自分の望むものを叶えられたか、それを叶えるために燃え尽きることが出来たか、という解釈であると受け取って頂ければ。
そういうことを考えてしまうくらいドラマの出来が良かった。
それだけ劇中のヒーロー達に感情移入したとも言えましょう。
限られた資源と時間の中でヒーロー達は繰り返し選択を迫られ「他にどうすればよかったんだ」と打ちひしがれる場面も描かれます。
超人達が人間としての悩みや葛藤を忘れることなく懊悩する姿もシリーズの魅力のひとつなのだ、とマーベルとても初心者の私は感じました。
4DX的見どころ
宇宙船の飛行感覚が好き
宇宙を航行する際はもちろん宇宙船を使用するわけですが、この時の浮遊感がとても好きです。
当然モノホンの宇宙船とか乗ったこともないわけですけど、あの「フワッ」とするフライト感と画面の贅沢な視覚効果で宇宙没入感がすごい。
スクリーンの向こうで起こっていることとシンクロすると本当に物語の中にいると錯覚しそうになります。
土砂降りの戦闘にシビれる
本作では水しぶきを「えっこういう風に使うの」というポイントがありました。
「まあこれくらいならバレの範疇には…」という甘い基準で記述しますが、ヒーローが土砂降りの中でバトルするシーンです。
心も凍らすように降り注ぐ雨を表現するのと同時にその…何というか…色々な液体が飛び散る様もミストで表現します。
正直ちょっとビビりました。
そんな使い方するとは思ってなかったので。
BGMと合わせたバイブレーション
これはだいぶテクニカルだと思いました。
音が高鳴る時に合わせて椅子が突き上げられたり、割と不意をつかれた格好になりましたね。
アトラクション的な運用とはまた違った表現だと思いました。
余談ですけど私くらいの年齢になると腰への振動がとても心地いいです。
出来ることなら色々予習しておいた方がいい
前述の通り私はかなりマーベル初心者で、個別で観たヒーローものは「アイアンマン2」のみ、あとは「アベンジャーズ」「エイジ オブ ウルトロン」「インフィニティ ウォー」を一気視聴して本作に臨みました。
残念だったのは「これもっと色んなヒーロー観ておけばもっと色々腑に落ちたし面白かったろうな」ということ。
「インフィニティ ウォー」の時にも感じたのですが「何かいつの間にかヒーロー同士が険悪になってたり、よく分からない戦士の一族みたいなのがいつの間にかバックアップしてくれてる」のように、他の映画で語られた出来事が影響を及ぼすことがあったからです。
「あーだめだめ、この映画も観なきゃ分からないって」という声が聞こえてきそうですね。
それはホントそうでした。
「何だこのネエちゃん、オイシイところで出て来るしメチャ強いし別嬪さんだし最高じゃねーの…ところで誰?」という切ない想いもしました。
しかし知識は私と同じレベルの方でも前作「インフィニティ ウォー」を押さえておけば話の流れは分かりますので尻込みせず劇場に足を運んで頂ければ。
前作と今作は前後編のようにエピソードが直結してるから流石に前作は観た方がいいと思う。
というかリアルタイムで前作観た人はあんなところで終わられてどんな気持ちで今まで過ごしたんだろうと考えてしまいました。
ところで私はキャプテンアメリカとホークアイが特に気に入りました。
正統派ヒーローとスナイパーが好きなんですね。
膀胱はカラにしておくんだ
映画は文句なしの出来栄え。
だが心せよ、敵は常に己の内側にいる。
具体的には尿意。
3時間強に及ぶロングフィルムのため、おしっこ近い人は対策必至。
しかしまあ対策しても出そうになるのを我慢して映画に集中出来なくなるよりは、始まる前にトイレの位置と出口を確認しておいて、鑑賞中おしっこ漏れそうになったらサッと行って帰って来る方が賢明だと思います。
というか私我慢できなくてちょっと抜けたので。
4DXで視聴される際に注意したいのは座席シートがアクション起こしてる時に乗り降りしないこと。
通常の座席に比べて段差がある上に隣四席連結しているので離着席には細心の注意を払うこと、を心がけましょう。
幸い、本作は中盤付近で一番おしっこアラートが出やすい時に結構会話シーンがあるので「俺の泌尿器2時間ももたないわ…」とお思いの方はあえて自主的におトイレタイムを取るのも戦略ですね。
ラスト30分くらいは呼吸も忘れそうになるくらいの怒涛の展開なので、ここに集中するためにも自分の膀胱と相談しながら映画を楽しみましょう。
でも私の行った回だとほとんどの方が離席なしに最後まで熱中してたので、みんな膀胱強いんだなと感心しました。
まとめ
うん、満足度の高い良い映画だったよ。
ネタバレに配慮するあまりひどい総括になってしまいましたが、本当に色々言及するわけには行かないのでご容赦下さい。